国学院栃木が「財産」の花園準V　過去最高8強超えで吉岡監督「選手たちと“銀仲間”になれた」

第101回全国高校ラグビー大会決勝   国学院栃木5ー36東海大大阪仰星 （ 2022年1月8日    花園ラグビー場 ）

＜東海大大阪仰星・国学院栃木＞　決勝で敗れ肩を落とす国学院栃木フィフティーン（撮影・大森　寛明）
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　頂点は遠かった。国学院栃木は5―15の後半11分、再三突破を見せていたFB青柳（2年）が右足首負傷で交代。直後に敵陣深くまで攻め込みながらターンオーバーされ、流れを失った。大学選手権決勝に臨む明大SOの兄・耕太郎との“兄弟V”を逃したSO伊藤龍（同）は「何が足りないではなく、全員が一歩前進しないと勝てない」と唇をかんだ。

　それでも、高校日本代表候補ゼロのチームはひたむきなディフェンスを武器に過去最高の8強を超えた。自身も国学院久我山高3年時に準優勝だった吉岡肇監督は「選手たちと“銀仲間”になれた。5試合を戦った財産は大きい」と笑顔。脳振とうの疑いで3回戦以降は出場できなかったロック白石主将（3年）は「足りないものを見つけて来年またチャレンジしてほしい」と後輩に夢を託した。