鎮西 九州対決制し、総体との「2冠」王手! 舛本&平田の両輪がコートで躍動

[ 2022年1月9日 05:30 ]

バレーボール全日本高校選手権準決勝   鎮西3ー0日南振徳 ( 2022年1月8日    東京体育館 )

スパイクを打つ鎮西のエース・舛本(4)とブロックする日南振徳・甲斐ら
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 昨夏の全国高校総体で優勝した男子の鎮西(熊本)は、日南振徳(宮崎)にストレート勝ち。舛本颯真と平田悠真(いずれも2年)が活躍し、九州対決を制した。9日に行われる決勝で日本航空(山梨)と対戦する。

 エース同士の意地と意地とがぶつかり合った。スパイクで、ブロックで。準々決勝では高松工芸・牧と、この日は日南振徳・甲斐と打ち合った鎮西・舛本は「勝ってやるぞという気持ちでセンターコートに立った。体はきつかったが、気持ちで勝てて良かった」と充実の汗を拭った。

 舛本に負けない輝きを放ったのが、エース対角の平田だ。舛本の25得点に次ぐ16得点をマーク。「舛本がきつい部分があるので自分が手助けをしたかった」と胸を張った。

 平田は1メートル92の長身からスパイクを28本放ち、14本決めた。ジャンプサーブのエースも1本あった。昨夏の全国高校総体で優勝した後、畑野久雄監督が2冠へのキーマンになると期待していた成長株だ。今大会では「2段トスを決めきれるようになった」と手応えを得ている。「自分もエースだから決めないといけない。その気持ちでやってきた」とプライドものぞかせた。

 チームは試合を重ねるごとにギアを上げている。この準決勝では甲斐の対策として高いブロックを常に3枚つけた。リベロの高木大我(3年)を中心に精度の高いレシーブで相手のミスを誘った。勝負どころではサーブでも崩し、九州対決を制した。

 4大会ぶりの優勝へ高い総合力を見せる中でも際立つ舛本、平田の存在感。舛本は「尊敬しているライバル」、平田は「大事なところで決めてくれる」と互いのことを認め合っている。頼もしい2人が目標の2冠へチームを導く。 
  (村田 有子)

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2022年1月9日のニュース