五輪決めたロコ・ソラーレ「強さ」の秘密は「弱さ」にあり

[ 2021年12月17日 21:00 ]

カーリング北京五輪最終予選第7日   ロコ・ソラーレ8―5韓国 ( 2021年12月17日    オランダ・レーワルデン )

喜ぶロコ・ソラーレの(左から)吉田夕梨花、藤沢五月、鈴木夕湖、吉田知那美
Photo By 代表撮影

 女子で18年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの日本が、北京切符を手に入れた。カーリング北京五輪最終予選プレーオフ第1戦が行われ、韓国を8―5で撃破。日本勢7大会連続、チームとしては2大会連続の五輪出場を決めた。勝利の瞬間、メンバーは涙を流し抱き合い、喜びを分かち合った。

 北京切符を手に入れたロコ・ソラーレの強さの秘密は、「弱さ」にある。ネガティブな自分と闘いすぎることなく、さらけ出すことで前に進んできた。それは、メンバーが強固な絆で結ばれているからこそ、可能になる。
 
 サードの吉田知那美はロコのスタイルをこう説明する。「弱さの情報公開をする。お互い、余裕のある人がない人を助けていく」。9月の北海道銀行との代表決定戦。連敗を喫して崖っぷちに追い込まれた後、スキップの藤沢五月は責任を背負い込んで、泣き崩れた。チームメートは優しく声をかけた。

 「それでいい」

 「緊張してもいい」

 「前日、寝られなくてもいい」

 藤沢は自分のショットを取り戻し、3連勝で五輪最終予選へ駒を進めた。「みんなが受け入れてくれるのがありがたい。かっこつけなくていい」。アイスの状況把握に苦しんだ最終予選。ロコはそれぞれが支え合い、夢切符をつかんだ。

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