ユーチューバーとして注目集める横田真一が2022年の展望を語る

[ 2021年12月17日 05:30 ]

取材に応じる横田真一
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 男子ツアーで2勝を挙げ日本ゴルフツアー機構の選手会長も務めた横田真一(49=ELPA)が、ユーチューバーとして注目を集めている。昨年3月にYouTubeに「横田真一チャンネル」を開設し、現在の登録者数は14万人を超える人気ぶり。来季はシニアツアーにも挑戦し、動画の内容もさらに充実させていくと意気込む。YouTubeに進出するツアープロの先駆けとなった横田に、22年の展望を聞いた。

 ユーチューバー横田は、ツアーを中心に生活していた頃よりも多忙のようだ。動画を毎日1本アップするため「週に3回は撮影しなければならない」と準備を含め、かなりの時間をその作業に費やしている。また、チャンネル登録者数の拡大に合わせ注目度もアップし仕事やスポンサーとの打ち合わせも増えた。「労力と実入りが見合ってないですけど、本当に忙しいです」と苦笑いする売れっ子ぶりだ。

 もともと、4スタンス理論や自律神経がゴルフに及ぼす影響などをいち早く学ぶなど進取の気風に富んでいた。雑誌のレッスン取材などにも積極的に協力していたが「限りあるスペースの中では、ニュアンスを伝えきれず限界があった」ともどかしさも感じていた。

 そうした時に出合ったのがYouTubeだった。「僕はジャンボ(尾崎)さんたちともガチでやったことがあるし、松山(英樹)や石川(遼)とも試合で何回も回ったことがある。ちょうど中間の世代。レジェンドのみなさんの話をアーカイブとして残すことも大事だし、レッスンをするにしても動画なら(文字やスペースの)制限もない」とユーチューバーへの“転身”を決意。自由な発言を“担保”するためにクラブなどの用具契約をすべて白紙にし、背水の覚悟で臨んだ。

 横田チャンネルではギアやレッスンに加えジャンボや丸山茂樹ら名選手の他に堀川未来夢ら若手もゲストに迎え対談。藤田寛之や片山晋呉とコラボした時は再生回数が120万を超える反響を得た。「YouTubeは自分の劇場を持っているのと一緒。そこで何かをできるチャンスがある。今、毎日僕のチャンネルを見てくれている人は、6万人くらいいると思います」

 ユーチューバーとしての収入は「賞金シードには届かない」と言うが、知名度が上がることによるメリットは少なくないようだ。来年2月に50歳となり、来季はシニアツアーでの活動も増えるが、動画のコンテンツ作りにも一層力を注ぐ考えだ。「将来的には(横田チャンネルで)試合(の中継)にも入っていきたい。6番ホールだけ、うちでやらせてとか。テレビ局にとっても番組の宣伝になりますし、僕だけじゃなくて、いろんなユーチューバーを使って(PRを)広げていけばいいと思います」とプランを語る。

 年明けには米ツアーのソニーオープンの予選会にも挑戦し、米フロリダで行われる世界最大級のゴルフ展示会のPGAショーのリポートも行う計画。ユーチューバー横田の22年は、ますます忙しくなりそうだ。

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2021年12月17日のニュース