ロコ・ソラーレ トルコにまさか“サヨナラ”負け、五輪切符残り2枚懸け17日PO韓国戦

[ 2021年12月17日 05:30 ]

カーリング北京五輪最終予選第6日   日本5-8トルコ ( 2021年12月16日    オランダ・レーワルデン )

<日本・トルコ>第6エンドでショットを放つロコ・ソラーレの藤沢。左は吉田夕、右は鈴木
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 女子で18年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの日本は、トルコとの1次リーグ最終戦を5―8で落とした。通算6勝2敗で3位となり、1位での五輪出場権獲得はならず。17日からのプレーオフで北京切符を狙う。男子のコンサドーレはイタリアに4―9で敗れ、通算3勝4敗で1次リーグ5位以下が決定。五輪出場の可能性が消えた。

 勝てば1次リーグ1位で北京切符を獲得できたロコ・ソラーレだが、トルコに苦杯を喫した。トルコはこの試合が始まるまで2勝5敗で最下位だったが、英国と韓国を破っていた。上位キラーの圧力に、ロコものみ込まれた。

 序盤から点数が動かない静かな展開で、前半を終えて1―2。第6エンドにスキップ藤沢五月のラストショットで2点もぎ取ったが、第7エンドにトルコのスキップがスーパーショットを連発したことで3点奪われた。5―5の同点で最終第10エンドを迎え、有利な後攻のトルコに3点許した。藤沢は「今思えばもう少し、前半に攻めれば良かった」と振り返った。

 通算6勝2敗で並んだ英国、韓国と当該国の対戦成績も五分のため、DSCでの順位決定で3位に。プレーオフでは17日午後6時から“眼鏡先輩”こと金恩貞(キム・ウンジョン)擁する韓国と対戦し、敗れた場合は18日午後6時からラトビアと戦う。1勝すれば、北京切符だ。

 最終予選前、藤沢は偽らざる本心を明かしていた。「五輪に出られなかったらどうしようって不安がないと言えばうそになる」。弱い自分と向き合い、難しいアイスをチーム一丸で読んで戦うのは、プレーオフでも変わらない。「次の試合、どういうアイスになろうともアジャストして、いいショットにつながるようにしたい」。スーパーショットで、北京への道を切り開く。

 ▽ドローショットチャレンジ(DSC)1次リーグの順位を決める際、3チーム以上が並んだ場合に使用。各試合直前、第1エンドの後攻を決めるため、両チームから2人が左右それぞれのラインを使い、ハウスの中心を狙って投げる。2投合計の中心からの距離がラストストーンドロー(LSD)で、最も悪い数値を除いたLSDの平均がDSCとなり、小さい方が上位となる。

 ▽北京五輪への道 最終予選は男女とも9チームが参加し、それぞれ3枠を争う。16日まで総当たりの1次リーグを行い、1位のチームがまず五輪出場権を獲得。1次リーグ2位と3位が17日に対戦し、勝者が五輪へ。敗者は1次リーグ4位と最後の1枠を懸けて18日に戦う。

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