ロコ・ソラーレ2大会連続五輪切符決め涙、涙の抱擁!“メガネ先輩”の韓国再撃破で決めた

[ 2021年12月17日 20:46 ]

カーリング北京五輪最終予選第7日   日本8―5韓国 ( 2021年12月17日    オランダ・レーワルデン )

喜ぶロコ・ソラーレの(左から)吉田夕梨花、藤沢五月、鈴木夕湖、吉田知那美
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 女子で18年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの日本が、北京切符を手に入れた。カーリング北京五輪最終予選プレーオフ第1戦が行われ、韓国を8―5で撃破。日本勢7大会連続、チームとしては2大会連続の五輪出場を決めた。勝利の瞬間、メンバーは涙を流し抱き合い、喜びを分かち合った。

 15日の1次リーグは8―4で下した“メガネ先輩”こと金恩貞(キム・ウンジョン)が率いる宿敵との再戦。序盤4エンドを終え3―3と互いに譲らない展開となったが、第5エンドでの攻防が明暗を分けた。

 第5エンド後攻の日本は最終8投、先攻の韓国にダブル・テイクアウトされると1点を狙うしかない状況だったが、相手スキップ・金恩貞のショットが日本のストーンを1つを残してしまいチャンス到来。ここでスキップ・藤沢が見事なショットで相手の第1、第2ストーンを弾き出すダブル・テイクアウトに成功。“ピンチ”から一転2点を獲得すると、藤沢から笑顔がこぼれた。

 この得点で勢いに乗った日本は先攻の第7エンドで2点のスチールに成功。リードを4点に広げると、続く第8エンドでも連続スチール成功で1点を追加。第9エンドは2失点でしのぐと、後攻で迎えた最終第10エンド途中で日本の勝利が確定。2大会連続の五輪出場が決まると、互いに涙を流しながら喜び合った。

 平昌五輪の「そだねー」や「もぐもぐタイム」で一大ブームを巻き起こして以降、試練の連続だった。

 19年2月の日本選手権で中部電力に屈辱の3連敗、20年春以降は、新型コロナウイルスの影響で恒例だったカナダ遠征も実施できない期間が続いた。北海道銀行との今年9月の代表決定戦では連敗で崖っぷちに追い込まれたが、ミラクル3連勝を果たした。

 最終予選も快調に白星を積み上げながら、勝てば突破だった16日のトルコとの1次リーグ最終戦で敗れた。プレーオフに回ったが、仲間と自分を信じてストーンを投じ、夢舞台への扉を開いた。

 ▼北京五輪への道 男女とも9チームが参加する最終予選で、それぞれ3枠を争う。16日まで総当たりの1次リーグを行い、1位のチームがまず五輪出場権を獲得。1次リーグ2位と3位が17日に対戦し、勝者が五輪へ。敗者は1次リーグ4位と最後の1枠を懸けて18日に戦う。

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