君が代の歌詞を理解する南ア生まれ、ラブスカフニが新主将「桜のジャージーでベストを」

[ 2021年10月2日 20:13 ]

ラグビーW杯2019<日本・ロシア>後半、モールの中でボールを奪い取りそのまま独走トライするFLピーター・ラブスカフニ

 宮崎市内で強化合宿中のラグビー日本代表の新主将に就任したフランカーのピーター・ラブスカフニ(32=クボタ、南アフリカ)は、日本協会を通じてコメントを寄せた。

 「本当に名誉で光栄な気持ちです。このチームは特別なチームです。私とここにいる仲間たちの心の中は、桜のジャージーを着て自分たちのベストを出し、日本を代表することに向け、熱い気持ちでいっぱいです。私たちの行動から、チームのビジョンや価値を皆様にお見せできればと思います。また家族や友人、最終的には日本の皆様に誇りに思っていただけるように頑張りたいと思います。私たちはこれからの試合、挑戦に向けてとても興奮していますし、楽しみな気持ちでいっぱいです」

 「ラピース」の愛称で親しまれ、19年W杯では1次リーグ2試合でゲームキャプテンを務めた。守備力に秀で、タックル、ジャッカルでピンチを何度も救った。

 南アフリカ出身。同国で代表候補合宿に招集される実力があったものの、15年W杯で、母国を倒した日本代表の勇敢さに感銘を受け、16年に来日した。

 「君が代」を一生懸命歌う姿が、19年W杯で有名になった。同部屋だったロックのムーアと一緒に歌詞を覚え、その意味も理解する。W杯前に、自然現象で、石のかけらが塊になる「さざれ石」を指して、「小さな石が大きな岩になる。我々がやろうとしていることだ」と語り、その言葉どおり、日本代表初の8強に貢献した。努力家で、体を張ることをいとわない生まれ持ってのリーダー気質が、ジャパンを引っ張る。

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2021年10月2日のニュース