【ラグビー日本代表2021秋の陣《3》】稲垣啓太「死ぬまでやりきれ」惜敗を白星に変えるための術
Photo By スポニチ
発する言葉が説得力を帯びるかどうかは、ひとえにその人自身の行動による。2度のW杯を経験し、リーダーグループの一員として存在感を放つプロップ稲垣啓太(31=埼玉パナソニックワイルドナイツ)はこの夏、民放のニュース番組で東京五輪のアスリートキャスターを務めた。
「本当に勉強になった」と実感を込めるのは、やり直しのきかない真剣勝負のラグビーと同様、一発勝負の生放送ゆえか。「こういう状況だから、こういうことは口にしてはいけないとか、より考えながら話す機会をいただいた。より自分を分析する上で、成長する機会を与えていただいた」。ラグビーであれば長い期間を掛けてスキルを身に付け、チームでの連係を高め、対戦相手ごとに対策を練る。もちろんメンタルの準備も入念に行う。そして本番では、その成果が問われる。取り返しが付かないのは生放送も同じ。闘うフィールドが変わり、ジャージーからスーツに着替えても、何かしらの成長の糧を得ようという姿勢が、稲垣がプロフェッショナル中のプロフェッショナルと評価されるゆえんだろう。
19年W杯でそのキャラクターが世の中に知れ渡るずっと前から、稲垣は日本ラグビー界になくてはならない存在だった。15人の最前線で体を張り、倒れてはすぐに立ち上がり、倒れっぱなしの仲間がいれば引っ張り上げる。固形物を乳幼児が食べられるよう細かく砕いて柔らかくするように、プレーヤー以外には理解が及ばないスクラム技術の深淵まで簡易な言葉と具体例で表現するのも得意とするところ。今後さらに、メディアを前に話す機会が増えるであろう稲垣にとって、本当に貴重な機会になったことだろう。
9月30日、宮崎合宿で行われたフィットネスやストレングステストを前に、40人を超える大所帯を前に発した言葉も明確だった。「テストで見られているのは、体がきつい状態、呼吸がきつい状態、息が吸えない状態で、どれだけできるか。一番きつい状態で、自分が準備してきたものをどれだけ出せるかどうか。体の準備ができていても、メンタルが追いついていないと、一番苦しい時間帯に技術、能力を発揮できない。そこを死ぬまでやりきれということ」。話し言葉に抑揚がない分、逆に凄みがにじみ出る。死ぬまでやりきれ。一般社会ならもはやパワハラワードでしかないが、日本を代表する者たちの世界では別。もちろん稲垣啓太という有言実行者だからこそ、その言葉は初めて合宿に参加するような若手の心にも響く。
W杯以来のテストマッチとなった今夏の2試合、特に7月のアイルランド戦では、その部分がまだ足りなかったと振り返る。「正直、勝たないといけない試合だった」一戦を落としたのは、苦しい時間帯で踏ん張りきれなかったから。「後半、普段なら仕留められるはずが、息を吹き返させてしまった」。相手ホームでの試合だったこと、そして仕留めるべきところでスコアできなかったこと。1年8カ月ぶりのテストマッチだったことを考慮すれば致し方ない部分もあるが、その要因については自分たちに矢印を向け、「いかに技術を身に付けようが、練習しようが、一番苦しい時間に身に付けてきた技術、判断力が出せなければ、正直練習する意味がない。できていないと相手に一度押される。春のアイルランド戦がそうだった」と言った。今回の宮崎では、その部分の鍛錬に取り組むことになる。
スポーツの2021年10月2日のニュース
-
バスケ女子日本代表 接戦を制してオーストラリアに勝利!アジア杯5連覇へ決勝進出
[ 2021年10月2日 22:41 ] バスケット
-
西村優菜が大会最少の63 単独首位浮上「凄くいいラウンドができた」ゴルフ日本女子オープン
[ 2021年10月2日 21:50 ] ゴルフ
-
南アが“逆転サヨナラPG”でNZの全勝V阻む 新ルール「50:22」キックが功奏
[ 2021年10月2日 21:13 ] ラグビー
-
樋口新葉「ユア・ソング」でしっとり 松生理乃は華やか舞い エキシビション
[ 2021年10月2日 21:09 ] フィギュアスケート
-
宇野昌磨、マイケル曲でムーンウォーク 田中刑事「Pump it」でノリノリ エキシビション
[ 2021年10月2日 21:07 ] フィギュアスケート
-
君が代の歌詞を理解する南ア生まれ、ラブスカフニが新主将「桜のジャージーでベストを」
[ 2021年10月2日 20:13 ] ラグビー
-
ラグビー日本代表が新体制発表 ラブスカフニ主将、中村亮土副主将、リーチは外れる
[ 2021年10月2日 19:48 ] ラグビー
-
未来のサクラフィフティーンが花園で激突
[ 2021年10月2日 19:15 ] ラグビー
-
陸上・橋岡 子供たちに五輪6位の「走り幅跳びの極意」リモート伝授
[ 2021年10月2日 19:00 ] 陸上
-
内村航平 生まれ故郷・北九州開催の世界選手権へ「シンプルにミスのない演技を」
[ 2021年10月2日 18:56 ] 体操
-
大阪エヴェッサ 本拠での開幕戦、接戦制し白星スタート 移籍したての地元出身・竹内譲次「血が騒いだ」
[ 2021年10月2日 18:45 ] バスケット
-
立命大が79得点を奪う爆勝発進 近大は「因縁」神戸大を下す 関西学生アメフトが開幕
[ 2021年10月2日 17:38 ] アメフト
-
3週連続V懸かる西村優菜が「63」で単独首位浮上 2打差2位に上田桃子ら
[ 2021年10月2日 17:34 ] ゴルフ
-
三原舞依、転倒5位で決意新た「もっともっと体力をつけて、厳しく頑張っていきたい」
[ 2021年10月2日 17:32 ] フィギュアスケート
-
宮原知子「やれるだけやろう」転倒も3A初チャレンジ
[ 2021年10月2日 17:13 ] フィギュアスケート
-
樋口新葉が3A実戦初成功「ちゃんと跳べた感覚があった」女子トップの136・27点
[ 2021年10月2日 17:02 ] フィギュアスケート
-
坂本花織 新プログラムの演技も 最後のポーズを決めた瞬間に転倒
[ 2021年10月2日 16:52 ] フィギュアスケート
-
キャンプ欠席中の八村塁 ウィザーズ監督「戻れるときに戻って」合流の見通し立たず
[ 2021年10月2日 16:34 ] バスケット
-
松生理乃 トリプルアクセル回転不足もジャンプ安定 135・12点マーク
[ 2021年10月2日 16:30 ] フィギュアスケート
-
河辺愛菜 2年ぶりトリプルアクセル成功 134・91点マーク
[ 2021年10月2日 16:05 ] フィギュアスケート
















