元横綱・白鵬 名古屋場所は右膝悪く就寝時湿布100枚、12日目から睡眠薬 左足首じん帯切れたまま…

[ 2021年10月2日 05:30 ]

引退の記者会見で、涙をこらえる元横綱白鵬
Photo By 共同

 元白鵬の主治医で苑田会人工関節センター病院(東京都足立区)の杉本和隆院長が1日、共同通信の電話取材に応じ、15戦全勝優勝しながら現役最後となった名古屋場所は場所前から右膝の状態が悪く「大ギャンブルで入った」と明かした。元白鵬は3月に右膝の手術を受け、杉本院長によると治るまで約1年を要するほどだったという。初日前日の稽古では幕下力士に一気に持っていかれ、主治医は「これは終わった」と絶望した。

 場所中は幸いにも患部に水がたまらなかったが、治療時間は倍以上もかけてサポート。トレーナーの数を増やし、就寝時には湿布を「100枚ほど」貼った。本人は12日目あたりから眠れず、睡眠薬を服用していた。

 1日の記者会見で引退を10日目に決意したと漏らしたように、元白鵬は千秋楽の照ノ富士戦で「膝がぶっ壊れてもいい」と決死の覚悟で臨んだ。杉本院長は左足首のじん帯が切れたままで、肘は耳に手が届かないほど曲げられない状態を明かし、満身創痍(そうい)だったことを証言した。

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2021年10月2日のニュース