渋野日向子はショットもパットも苦しみ75「自分に失望しながらも何とか最後まで耐えた」

[ 2021年10月2日 14:05 ]

女子ゴルフ 日本女子オープン第3日 ( 2021年10月2日    栃木県 烏山城CC=6550ヤード、パー71 )

<日本女子オープン・2日日>18番、靴を脱ぐ渋野日向子(撮影・西尾 大助)
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 前日から順延となった第2ラウンドが行われ、4位から出た渋野日向子(22=サントリー)は1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75と崩れて、通算1オーバーでホールアウトした。

 4つスコアを落とした渋野は「スタートからパットでミスをして久しぶりに4パットをした。なかなかパットがかみ合わない中で何とかこのスコアで耐えられたかな」と悔しげに振り返った。

 出だしの10番で4パットのダブルボギーとつまずいた。11番パー3は左バンカーに入れてボギー。17番ではティーショットを左斜面に曲げてレイアップ。第3打を2メートルにつけたもののパーパットを外した。

 バーディーは残り115ヤードから46度のウエッジでベタピンにつけた7番の1つだけだった。

 ショットを左に曲げるミスが続き、短いパットにも苦しんだ。それでも集中は切らさなかった。渋野は「自分に失望しながらも何とか最後まで耐えた。自分自身では励ませられなかったので、ギャラリーさんの力を借りた」と言う。

 今大会は2年ぶりの有観客開催。渋野、原英莉花(22=日本通運)、稲見萌寧(22=都築電気)の注目組の周りには、500人以上の観客が人垣をつくった。その応援をパワーに変えた。

 18番ではティーショットが左に曲がり、池の縁に止まった。スタンスが取れないため池の中に入って打つことも考え、一度はシューズを抜いて水の中に足を入れたが「かなり滑った。自分の身も危険だな」と断念。ドロップ後の第3打でグリーンを捉えると、10メートルの長いパットを沈めてパーセーブ。大歓声を浴びた。

 渋野は「あの距離が入ったのも奇跡。あそこだけ誰か助けてくれたのかなと思った。あんなガッツパーなのに凄く盛り上げてくれた。うれしいと思ったし、ちょっと恥ずかしかった」と感慨深げに語った。

 上位とは差が開いた。メジャー2勝目を狙うためには第3ラウンドの追い上げが必要となる。渋野は「今日のようなゴルフをしたくない。切り替えて今よりいい位置で終わりたい」と前を向いた。

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2021年10月2日のニュース