SH斎藤「試合前から興奮」も代表初キャップで堂々たるプレー

[ 2021年6月27日 03:22 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本代表10―28全英・アイルランド代表ライオンズ ( 2021年6月26日    英エディンバラ )

<日本代表・ライオンズ>ラインアウトで競り合うリーチ・マイケル=手前(AP)
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 19年10月20日のW杯日本大会準々決勝・南アフリカ戦以来、615日ぶりのテストマッチとなった日本は、全英・アイルランド代表ライオンズに10―28で敗れた。歴史的一戦で敗戦こそしたものの、途中出場したSH斎藤直人(23=サントリー)ら4選手が代表初キャップを獲得した。

 SHのホープが堂々たるプレーを見せた。斎藤は0―28と敗色濃厚となった後半9分から登場。得意とするテンポの早いパス回しで疲れの見えてきた相手をほんろうし、大きなミスもなく最後までプレー。リザーブ選手としてチームにエナジーをもたらし、10―7と後半はスコアで上回る原動力となった。

 試合後、場内インタビューに応じた斎藤は「試合前から興奮し、会場に来てさらに高まった」と告白も、プレー中はその素振りも見せないプレーを披露。相手の反則を主審にアピールするなど、プレー以外でもチームのために奔走した。12日の強化試合に続く好パフォーマンスにも「僕のプレーというよりは、チームが前に出たので攻撃のテンポが出た」と謙そん。最後まで“らしさ”を貫いたが、日本代表でも9番を背負えるポテンシャルを見せつけた。

 初キャップ組で唯一先発したWTBシオサイア・フィフィタ(22=近鉄)は攻守でミスも犯したものの、後半には取り返すかのように攻撃で奮闘。フィジカルの強さを発揮する場面もあり、「何回かいいプレーがあったかも知れないが、もっとできたと思う」と振り返った。

 プロップのクレイグ・ミラー(30=パナソニック)はセットプレーはもちろん、フィールドディフェンスでも存在感を発揮。ロックのジャック・コーネルセン(26=パナソニック)はラインアウトの改善をもたらし、「本当に光栄で名誉。特にライオンズは伝統と格式あるチーム。この場にいられただけでうれしい」と初キャップを喜んだ。

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2021年6月27日のニュース