男子400障害20歳の新エース・黒川が五輪出場権!前半から飛ばし逃げ切る

[ 2021年6月27日 05:30 ]

陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会第3日 ( 2021年6月26日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )

男子400メートル障害で五輪出場が内定し笑顔の安部孝駿(左)と黒川和樹(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 男子400メートル障害は、20歳の黒川和樹(法大)が48秒69で制し、新エースに名乗りを上げた。序盤からハイペースで飛ばす得意の戦法でリード。最後の直線で、世界ランキング日本人最上位18位の安部孝駿(29=ヤマダホールディングス)と競り合いになったが、振り切った。2人は東京五輪参加標準記録を既に突破し、ともに初の五輪代表に決まった。

 「昨夜から胃が痛くてどうしようかと思ったけど、行くしかないと決めていたので(前半から)行きました」

 黒い眼鏡がトレードマークの黒川は安どの表情を浮かべた。法大の偉大な先輩、世界選手権2大会銅メダルの為末が果たせなかった五輪の準決勝突破を目指す。2位の安部も「五輪の準決勝で自己ベストを出したい」と、この種目日本勢初となる決勝進出を誓った。

 ◇黒川 和樹(くろかわ・かずき)2001年(平13)6月17日生まれ、山口県出身の20歳。山口・田部高3年時の19年8月に全国高校選抜大会300メートル障害優勝。法大に進み、今年5月の東京五輪テスト大会400メートル障害で48秒68をマークし優勝。法大。1メートル80、68キロ。

 ◇安部 孝駿(あべ・たかとし)1991年(平3)11月12日生まれ、岡山県出身の29歳。11年のアジア選手権400メートル障害優勝。17、19年世界選手権で準決勝進出。日本選手権は17、19、20年に優勝。岡山・玉野光南高、中京大出、ヤマダホールディングス。1メートル92、82キロ。

続きを表示

2021年6月27日のニュース