新谷仁美、5000m2位で代表「棄権しようか迷った」取材では涙止まらず…

[ 2021年6月27日 17:37 ]

陸上・日本選手権最終日 ( 2021年6月27日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権>女子5000メートル決勝、五輪出場内定を決めた優勝の広中璃梨佳(右)と2位の新谷仁美(撮影・北條 貴史)
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 日本記録を持つ女子1万メートルで東京五輪代表に決まっている新谷仁美(積水化学)が、女子5000メートルで15分13秒73で2位に入り、五輪代表に決まった。「100か0しか考えていない。0点」を振り返った。

 レース後のオンライン取材が進むにつれ、涙がどんどんあふれ出た。今年に入って納得の結果を出せず、レース前は「棄権しようか迷ったくらい追い込まれていた」と言う。横田コーチは「棄権していい」と言ってくれたというが、「ここで逃げたら五輪なんてもっと怖い」と自らを奮い立たせてスタートラインに立った。

 新型コロナウイルスの収束は遠く、スポーツ界への逆風はいまだ強い。「アスリートだったりスポーツだったりというところで、あり方を問われている中で4日間多くの方が見に来てくれた。反対意見があることも理解している。でも、応援してくれる人がちゃんといると、復帰したときにも感じた部分。そこが途切れることなく、きょうまで応援してくれた人たちがいたから、今走れるんだなと思う」と周囲の支えに感謝していた。

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