内藤雄士プロコーチが全米オープンの見どころを徹底解説!

[ 2020年9月18日 05:30 ]

ティーショットの精度が勝敗のカギを握る松山(AP)
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 男子ツアーの最高峰のメジャー、全米オープンが17日(日本時間同日夜)、米国ニューヨーク州のウイングドフットGCで開幕した。前回、同GCで行われた06年大会はジェフ・オギルビー(43=オーストラリア)が通算5オーバーで優勝しているが、今回もコース関係者が「優勝スコアは8オーバーを目指す」と難度の高いセッティングになることを予告。プロコーチの内藤雄士氏(50)が、松山英樹(28=LEXUS)ら注目の日本勢とコース攻略の見どころを解説――。 

 ウイングドフットGCは前回大会の終了後に改修を行い、コースの全長を延ばしました。ただ、距離があるからといって、必ずしもタフなコースになるわけではありません。例えば12番は600ヤードを超える633ヤードのパー5ですが、2オンしてくる選手もいるでしょう。短いホールの方が逆にフェアウエーを狭くしたり、カップの位置を厳しいところに切ったりして、難しくなることもあります。

 フェアウエーの幅を絞り、ラフを伸ばす。さらに、グリーンを硬くすることでコースの難易度を高めるのが、大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)の基本的なセッティングです。今回は同GCの担当者が「優勝スコアは8オーバーを目指す」と言っています。前回よりもさらにサディスティックな感じのセッティングになるのは間違いないでしょう。

 前回大会では優勝したオギルビーをはじめ、2位のフューリクら上位の選手はショットメーカーが多かった。日本勢では今田竜二選手が12位に入っていますが、彼や2位のミケルソンはアプローチが抜群にうまい。そういう意味で、今回も飛距離というよりは、ショットの精度や小技が勝負の行方を左右しそうです。また、アウトの5、6、7番は比較的スコアをつくりやすいと言われています。バーディーを取れるホールでしっかり取っておかないと、苦しい展開になってしまいます。

 日本のエース、松山選手のアイアンの切れは世界でもトップクラス。先のプレーオフシリーズではスクランブリング(寄せワン率)の数字も非常に良かった。今大会はティーショットさえうまくいけば、かなりの確率で優勝争いができるのではと期待しています。

 石川遼選手もポイントはフェアウエーキープ。ただ、海外の選手は飛ばしますから、そういう選手と一緒に回ると、無意識のうちにヘッドスピードが速くなってショットが曲がりやすくなる。そういう部分をクリアできて、フェアウエーを捉えられれば、その後のマネジメントは彼の実力ならうまくできるはず。同じように賞金王の今平周吾選手も鍵はフェアウエーキープになりそうです。

 日本からは、松山選手の東北福祉大の後輩、アマチュアの金谷拓実選手も出場します。彼は状況判断能力が素晴らしい。飛ばない方ではありませんし、パットもうまい。17年の日本オープンでは優勝争いも演じている。日本オープンのセッティングはUSGAの影響を受けフェアウエーが狭くラフが深い。そういうコースで最後の最後まで優勝争いを繰り広げた経験がある。世界アマランクの年間1位にも輝き、海外での評価も高い。ひょっとしたらという期待感はあります。(プロコーチ)

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