奈紗 山火事で「ポートランドC」欠場 「大気汚染への不安」昨年4月気管支炎療養の経験

[ 2020年9月18日 05:30 ]

畑岡奈紗(AP)
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 米女子ゴルフのポートランド・クラシックは18日、オレゴン州のコロンビアエッジウオーターCC(6467ヤード、パー72)で開幕する。世界ランキング8位の畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は16日、米国西部で拡大する山火事による大気汚染を考慮して欠場すると発表した。大会は大気汚染の影響で開幕日が1日遅れ、72ホールから54ホールに短縮され3日間で行われる。日本からは渋野日向子(21=サントリー)ら5選手が出場する。

 日本のエースが苦渋の決断を下した。理由は拡大する山火事により、不安が広がるポートランドの大気汚染。現地入りしていた畑岡が熟考の末、大会を欠場すると決断した。

 「大気汚染への不安から大事をとって出場を取りやめました。コロナ禍でも大会を開催してくださった皆さまに感謝の気持ちをお伝えするとともに、大会のご成功を心から祈念しています」と関係者を通じ、コメントした。

 大会前のPCR検査で陰性の診断を受け、開幕に向けて準備を進めていた。だが、畑岡の公式会見が予定されていた15日は、コース自体が閉鎖となった。16日に初めてコースオープン。コロナ対策も含めてマスクを着用して練習する選手の姿もあったが、大気汚染への懸念から21歳は出場をキャンセルした。

 畑岡は米ツアー転戦中だった昨年4月に気管支炎にかかって緊急帰国し、2週間寝込んだことがあった。昨年4位に入った今大会を欠場する決断は容易ではなかったはずだが、大気汚染がどのような影響を及ぼすのか不確定な部分もある。実際、世界ランク6位のブルック・ヘンダーソン(カナダ)も欠場を表明している。

 今大会は当初、世界ランクトップ10の8選手がエントリーし「今季の最強フィールドの一つ」と言われていた。畑岡の欠場で、最終エントリーは6選手に減少。コロナに加えて山火事という、異例ずくめの開幕となる。

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