藤田寛之のLet’s Begin【第12回 フェアウェーウッド編(1)】

[ 2020年9月18日 12:00 ]

FWの打ち方の解説を行う藤田寛之プロ(左)
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 今回のテーマはフェアウェーウッド(FW)をどのように打つかについてです。ミス日本ミススポーツの田中絵梨果さんにとって、FWは初めて使用するクラブですが、使いこなすことができれば大きな武器となります。藤田寛之プロによれば、ボール位置がポイントとのこと。やはり素振りが重要になるようです。ティーチングプロのジミー常住氏が進行役を務めます。

 常住 ビギナーにとっては、何かと使う機会の多いFWですが、ちなみに田中さんはどういうクラブか理解していますか?

 田中 よく分からないです。なぜウッド(W)?

 藤田 まず、この芝を短く刈っているエリアをフェアウェーと言います。そこから打つことが多いのでFWなんですが、昔はクラブヘッドの素材が金属ではなく木材を使用していたのでそう呼ばれています。田中さんが手にしているのは5Wで、ロフトによって3、4、5Wとあり、最近は7、9、11Wを使用する人も増えてきました。どのクラブを使用するかは他のクラブとの兼合いもありますが、大体2、3本入れるのが一般的のようです。

 田中 なんか1Wと似た形ですが、ずい分とヘッドが小さくなった感じがします。

 藤田 ヘッドの大きさもそうですが、長さも少し短くなっています。感覚的には1Wとアイアンの間にあるクラブだと考えて下さい。実は、打ち方も1Wとアイアンの中間になります。と言うのも、1Wはボールをティーアップしているので、スイングの最下点を過ぎてからボールをとらえるアッパーブローの軌道で打ちます。ところが、アイアンはスイングの最下点の手前でボールをとらえるダウンブローの軌道で打ちます。FWはスイングの最下点でボールをとらえるんです。

 田中 難しそうですね。

 藤田 試しに素振りをして、ヘッドが芝をスッとこするポイントを探してみましょう。そこがスイングの最下点になるので、そこにボールをセットして構えます。

 田中 うわっ、ヘッドが芝をこすりませんよ。

 藤田 最初に芝を取りすぎたことで、ヘッドが地面に届かなくなってしまいましたね。実はそれぐらい難しいんですよ。練習場でも本番でもボールを打つ前に素振りを繰り返してヘッドをこすりましょう。そのうちできるようになります。イメージとしては、体の軸を中心に左右対称のスイングをすることです。体の軸の前にスイングの最下点を持ってくると、きれいに芝をこすることができます。

 常住 FWを打つ前に行う素振りですが、ポーンと軽く振ったほうがいいのか、それともフィニッシュまで思い切り振ったほうがいいのでしょうか。

 藤田 1Wのときと同じで、ボールを横から引っぱたくつもりでヘッドを下ろし、そのままフィニッシュまで一気に振り抜く素振りがいいですね。初心者だからこそ、中途半端に軽く振り抜くよりも、思い切って振り抜いてほしいですね。

 <ミス日本ミススポーツ今週の一言>
 「ヘッドで地面をこするのが、こんなに難しいとは思いませんでした。練習します!」

(取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)

 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの50歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。
 
 ◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の22歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。

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