腹筋女王の松田瑞生が再出発の2位、故障明けの鍋島莉奈が初V

[ 2020年9月18日 20:24 ]

陸上・全日本実業団対抗選手権第1日 ( 2020年9月18日    埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

全日本実業団陸上女子1万メートル(タイムレース) レース終盤に(右から)3位の前田穂南、2位の松田瑞生を抜く、優勝した鍋島莉奈
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 女子1万メートルで、松田瑞生(25=ダイハツ)が再出発の好走を見せた。“腹筋女王”の異名の通り、セパレートのユニホームで登場。蒸し暑さの中、冷静な表情のまま4番手付近でレースを進めた。ラスト1周で鍋島莉奈(26=日本郵政グループ)のスパートについていけなかったが、32分6秒46で2位だった。

 東京五輪女子マラソン代表の補欠。1万メートルでの出場を目指して第一歩を踏み出した7月の大会は、32分28秒27で8位で、日本人トップの2位・一山麻緒(23=ワコール)には1分以上離された。しかし、この日は、東京五輪のマラソン代表の前田穂南(24=天満屋)と一山に先着。条件を満たせば五輪切符を得る12月の日本選手権へ、弾みが付いた。

 度重なる故障に苦しんだ鍋島は、鮮やかなラスト1周のスパートで初優勝した。32分3秒40だった。「今回は1万メートルの復帰レースでもあった。どのレベルまで戻ったのかと確認のレースだった。12月の日本選手権に向けて、またやっていきたい」。チームメートの広中璃梨佳(19=日本郵政グループ)は5000メートルで東京五輪の参加標準記録を切っている。世界選手権代表にもなっている実力者は、台頭する後輩を「スピードが段違い。広中の背中を追いかけてやりたい」と称えながら、復活の第一歩を記した。

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2020年9月18日のニュース