全米オープン覇者の国枝慎吾が組織委と意見交換「東京大会開催に一歩近付いた」

[ 2020年9月18日 17:38 ]

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会と意見交換会にリモートで参加し、笑顔を見せる全米オープンテニスで優勝した車いすテニスの国枝慎吾選手(中央)。左は室伏広治スポーツディレクター、右は遠藤利明会長代行
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 車いすテニス男子で、今月行われた全米オープンシングルスで5年ぶり7度目の優勝を果たした国枝慎吾(36=ユニクロ)が18日、オンラインで東京五輪組織委と新型コロナウイルス対策に関する意見交換会を行った。

 全米OPを終えて国枝は「世界各国から1カ所に選手が集まるということで、来年の東京五輪・パラリンピックに1番近い。単純な比較はできないが、東京大会開催に一歩近付いたのではないか」と評価。空港やホテルでの過ごし方、試合中など、合わせて20~30項目に及ぶ感染防止対策について話し合われた。

 車いす部門は全米OP開催決定当初、新型コロナの影響で中止とされていたが、一転して開催される運びに。「(開催が決まった)6月の段階では行くのが怖かったが、バブル(関係者用隔離空間)などコロナ対策を知ってから、怖さは消えた」と振り返った。

 実際大会中は2日に1度PCR検査が実施され、ホテル周辺には『これ以上外に出ると失格』という立て看板と監視員が配置されていたという。「しっかり対策すれば選手も安心して大会に臨める。このプロセスが、来年に向けたヒントになるのではないか」と国枝は提言した。

 組織委は今後、大会中に陽性者が出た場合のルール作りを課題として挙げた。次期スポーツ庁長官に決まっている室伏広治スポーツディレクターは「参考になる話が多々あった。引き続き分析して取り組んでいきたい」と語った。

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