阿武咲 唯一全勝で単独トップ 原点の押し相撲「そこを追求していくだけ」

[ 2020年9月18日 05:30 ]

大相撲秋場所5日目 ( 2020年9月17日    両国国技館 )

碧山(右)を押し出しで破る阿武咲(撮影・村上 大輔)
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 平幕の阿武咲が初日から5連勝で、単独トップに立った。碧山の引き技に落ちずに前に出て押し出した。平幕力士が5日目に単独トップに立つのは17年秋場所の自身以来で3年ぶり。初日から13連敗した7月場所から一転、快進撃が続いている。1敗は大関・貴景勝、関脇・正代ら7人となった。

 立ち合いで2度突っかけても、阿武咲に迷いはなかった。低く当たると、直近の2度の対戦ではたき込みで敗れた相手の引き技についていった。「(引きは)しっかり見えたので。しっかり下半身で運べた」。自分の相撲を取り切り、幕内ただ一人の5連勝だ。

 三役復帰が狙える西2枚目に番付を戻した7月場所は初日から13連敗。「負けられないとか変に相手を意識して硬くなったり、自分ができること以上のものを求めていた」というように、自分の相撲ではなく相手に対応する相撲になっていた。場所後に見つめ直した末の答えが「自分のやれることだけやろう。形はどうあれ、前に押そうという気持ち」だった。切り替えられた今場所は迫力のある押し相撲が戻ってきた。

 東3枚目だった3年前の秋場所は、5日目の単独トップから10勝まで伸ばし、15日制が定着した49年夏場所以降では初となる新入幕から3場所連続2桁勝利。勢い任せだった21歳の時とは違い、右膝後十字じん帯損傷のケガや大敗を乗り越えたことで、精神的にもたくましくなった。「できることは、はっきりした。そこを追求していくだけ」。迷いのない相撲を取り切り、混戦の場所を盛り上げていく。 

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