前田穂南、一山麻緒に先着の3位 五輪女子マラソン代表対決制すも「ペースが上がらなかった」

[ 2020年9月18日 20:26 ]

陸上・全日本実業団対抗選手権第1日 ( 2020年9月18日    埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

全日本実業団陸上女子1万メートル(タイムレース) レース終盤に(右から)3位の前田穂南、2位の松田瑞生を抜く、優勝した鍋島莉奈
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 東京五輪女子マラソン代表対決となった1万メートル決勝は前田穂南(24=天満屋)が32分8秒06で3位、一山麻緒(23=ワコール)が32分20秒58で4位となり、今季トラック直接対決は前田の2勝1敗となった。

 7月に北海道各地で行われたホクレン中長距離チャレンジのトラックレースでは1勝1敗の五分。この日は終盤まで先頭を引っ張った前田がライバルの一山を引き離したものの、ラストスパートで鍋島莉奈(26=日本郵政グループ)にかわされて3着。「今回は自己ベストを目標にやってきた。思うようにペースが上がらなかった」と喜びも半分だった。

 久しぶりの世界大会として前田が出場を予定していた世界ハーフマラソン選手権(ポーランド)は新型コロナウイルスの影響で派遣中止が決定。貴重な世界戦の機会を失ったが「プラン変更はない。(今回も)スピード強化の一環としてトラックでもしっかり走ろうという位置付けで臨んだ」と切り替えていた。

 今後のマラソン出場は未定。「今後は駅伝があるのでしっかりやりたいと思う。マラソンがあればそれに向けて調整したい」と展望した。

 前田以上に勝負にこだわりを見せていたのは一山だった。「今日は勝負の日と分かっていながら勝ちきれなかったのは力不足と感じた」と振り返った。「勝負というところでしっかり勝たないと強さというのは見せられないと思う。勝負というところで勝てる選手になりたい」とリベンジを誓っていた。

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2020年9月18日のニュース