タカマツ五輪絶望的 日本人対決でフクヒロにストレート負け「ゆっくり休んで考えたい」

[ 2020年3月16日 05:30 ]

バドミントン 全英オープン第4日 ( 2020年3月14日    英バーミンガム )

福島、広田組にポイントを奪われ、厳しい表情の高橋礼(右)、松友組
Photo By 共同

 東京五輪出場への黄色信号が、赤に近づいた。タカマツがフクヒロにストレートで完敗。高橋礼は「ここまで2人でたくさん試合をして、たくさん負けて。でも五輪で金メダルを獲って、いい思いはできた。今後どうなるかは分からないけど、ゆっくり休んで考えたい」と目を潤ませた。その表情が、敗戦の意味を物語っていた。

 日本ペア対決は38分で終わった。第1ゲームは1―0から8連続失点した。第2ゲームも防戦一方で流れをつかめず、最後は12―20から松友のレシーブがネットに阻まれた。

 リオ五輪金メダルペアだが、最大1万2000点が加算される上位大会でポイントを上積みできず、東京五輪は絶望的だ。今大会後にはワールドツアーが中断。現時点で開催予定のレース最終戦・アジア選手権(4月下旬、フィリピン)優勝だけでは、国内の2番手を逆転できない。松友は「久しぶりにセンターコートで試合をすることができたのはよかった」と気丈に言ったが、モチベーション維持も難しくなった。

 《4.28付の世界ランクで決定》五輪出場は4月28日付の世界ランキングに基づいて決まる。各国・地域の最大出場枠は「2」。ダブルスで8位以内に2組入れば上位2ペアが出場権を得る。毎週更新の同ランクは過去1年間の国際大会で高ポイントを獲得した10大会の合計。現在の世界ランクでは2位のナガマツが日本勢最上位だが、19年4月末以降の1年間が対象の五輪選考に限ればフクヒロがリード。タカマツは中断されたワールドツアー4大会、アジア選手権の5大会に優勝すれば最大9万1752点。わずかながらナガマツを上回る可能性はある。

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2020年3月16日のニュース