NBAは6月中旬に再開? オーナーが検討中 終了は東京五輪と重複する8月か!

[ 2020年3月16日 13:17 ]

NBAウィザーズのルーキーであり日本代表の大黒柱でもある八村塁(AP)
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 NBAの各オーナーと球団首脳たちが「最良のシナリオ」として6月中旬から下旬をシーズン再開の時期に掲げていることが明らかになった。スポーツ専門局のESPNが報じているもので、このシナリオを実現させるために、各チームはプレーオフが開催される8月に使用できるアリーナの確保を求められている。また現在使用しているアリーナより小規模の施設の使用も検討中。本来のスケジュールならば優勝を決める「ファイナル」は6月21日までに終了する予定だったが、これを大幅に遅らせて、東京五輪の開催期間中に残っている日程を消化していく構想を示した。

 米国疾病予防管理センター(CDC)は今後8週間に予定されている50人以上が集まるイベントを中止もしくは延期するように勧告。これに従えば5月中旬からのシーズン再開が可能だが、3選手の感染者を出しているNBA側は独自の対応を検討している。すでに6月中旬以降の再開のほか、無観客試合、シーズン打ち切り、プレーオフ方式などのシステム変更といったことも選択肢。ただし打ち切りになった場合には収益が大幅に減るため、アダム・シルバー・コミッショナーとオーナー側がどの方法を選択するのかが注目されている。

 いずれにせよ「打ち切り」ではなく日時、場所、方法を変えての「延期」となった場合には、NBA選手の東京五輪への派遣が困難になるのは必至。五輪参加国では全代表がNBA選手で編成される米国のほか、八村塁(22=ウィザーズ)を擁する日本を含めて多くのNBAの現役選手が各チームの中核となっており、選手会側も難しい対応を迫られそうだ。

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2020年3月16日のニュース