Bリーグ 審判発熱でまた試合中止…今季レギュラーシーズン打ち切りも

[ 2020年3月16日 05:30 ]

Bリーグ1部 第28節最終日 ( 2020年3月15日 )

次節以降の開催可否が再検討されるBリーグ(撮影・小海途 良幹)
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 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、船橋アリーナでの東地区の千葉―宇都宮が、審判の発熱で中止になった。2月28日~3月11日の試合を延期し、無観客で再開した前日(14日)は北海道の3選手が体調不良を訴えて川崎戦を実施できず、中止は2日連続。21日以降の開催については近日中に各クラブの実行委員と選手会が協議を行うが、レギュラーシーズン打ち切りの可能性も出てきた。

 試合開始予定の午後3時5分から1時間13分後、選手のいないコートに無情のアナウンスが響いた。「協議のもと、本日の実施は中止となりました」。対戦カードは違うものの、前日の川崎―北海道に続いて、2日連続での中止が決まった。

 Bリーグの発表や千葉―宇都宮の現場担当者によると、14日の試合も裁いた審判の一人が、午後1時ごろの会場入りの検温で37・5度以上の発熱があった。入場せず別の建物で隔離。宇都宮の選手は開始予定時間の直前にコート上でウオーミングアップを行ったが、千葉の選手は姿を見せなかった。リーグ担当者は「協議中だったので、そこは各クラブの判断」と説明した。14日の試合後、千葉の大野篤史監督は「コンタクト、飛沫(ひまつ)や汗も多いスポーツ。選手に感染しないことを祈る」と話し、司令塔の富樫も「リスクを背負って、この状況でプレーしないといけないのか、しっかり判断しないといけない」とコメント。滋賀の外国人3選手はチームに同行しないなど、不安を抱える中での再開だった。

 審判がコロナウイルスに感染しているかは現時点で不明だが、動揺が広がることは必至だ。延期で日程を組み直し、既にチャンピオンシップ決勝を当初の5月9日から11日に変更。大河チェアマンは10日、「これ以上、延期の選択肢は取れない」として14日再開に踏み切った経緯がある。

 21日以降については近日中に選手、クラブ、リーグが協議を行う。連日の中止という重い事実で、レギュラーシーズン打ち切りも現実味を帯びてきた。

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2020年3月16日のニュース