【玉ノ井親方 視点】大関獲りの朝乃山 完敗で2敗目もまだ問題なし 大事なのは…

[ 2020年3月15日 20:07 ]

大相撲春場所8日目 ( 2020年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )

大相撲春場所8日目、朝乃山(右)は豊山にすくい投げで敗れ2敗目を喫する(撮影・奥 調)
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 朝乃山は豊山に終始攻められ、自分の相撲を取り切れなかった。右差しを狙ったが、左からおっつけられ、横にいなされて前に出られた。両足がそろって最後は左からのすくい投げを食った。

 朝乃山は中に入られると胸を見せる悪い癖がある。先に主導権を握って、得意の右四つに持ち込みたかったのだろうが、豊山に自分の相撲を取らせてもらえなかった。対照的に豊山は4日目から4連敗と調子を崩していたものの、やはり同い年のライバルの朝乃山戦になると気持ちの入り方も違ったようだ。前日までとは相撲内容が一変した感じになった。

 大関獲りの朝乃山のノルマは2桁勝利。中日を折り返して2敗ならまだ問題はない。ただ、自分で星勘定をするようになったらダメだ。いろいろなところに余分な力が入って自分の相撲を取れなくなる。両横綱も調子を上げてきているが、周りを気にせず一日一番に集中することが大事だ。そうすれば相撲内容も自然に良くなる。(元大関・栃東) 

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