朝乃山、大関獲り再加速!難敵・遠藤撃破 昇進目安「3場所三役33勝」まで残り6勝

[ 2020年3月15日 05:30 ]

大相撲春場所7日目 ( 2020年3月14日    エディオンアリーナ大阪 )

遠藤を小手投げで破った朝乃山(撮影・井垣 忠夫)
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 大関獲りの関脇・朝乃山が小結・遠藤を小手投げで下して6勝目を挙げた。横綱・白鵬は平幕・御嶽海との全勝対決を押し出しで制し、7連勝で単独首位に立った。横綱・鶴竜は炎鵬を押し倒して5勝2敗とした。勝ちっ放しの白鵬を1敗で朝乃山や御嶽海ら5人が追う展開となった。

 不戦勝の翌日に黒星を喫して迎えた対遠藤。朝乃山は悪い流れになりそうな空気をきれいに払拭(ふっしょく)した。小手投げで遠藤を土俵に叩きつけ、静寂の土俵上で大きく息をついた。6勝目を挙げ「(遠藤との)相性は良くないが、苦手と思ってない。年上だし、思い切り胸を借りるつもりでいった」と振り返った。

 立ち合いは遠藤よりも大きく左から踏み込み、右を差して前に出た。すぐに巻き返されても、おっつけて休まず足を運ぶ。土俵際で一瞬、腰が浮いて相撲巧者に2本許して逆襲を食らったが、柔軟な体をさっと開いてひと振り。力強い勝ちっぷりに「前に出ているからこそ決まったと思う」と胸を張った。

 3日目から人気ユーチューバーで、同じ富山県出身のはじめしゃちょーが朝乃山の取組に懸賞をつけた。「(3日目)遅くないですか?」とおどけつつも、無観客開催の影響で懸賞が激減しているだけに「凄くありがたい」と感謝。一方で、はじめしゃちょー、米プロバスケットボールNBAで活躍する八村塁、東京五輪柔道男子90キロ級日本代表の向翔一郎という同郷3人衆を「負けたくない」とライバル視。闘志を土俵での原動力にしている。

 負けられない一番を制して大関昇進の目安「3場所三役で計33勝」までは残り6勝。ただ、終盤には2横綱、大関との取組が控えており、今後も取りこぼしは許されない。「先のことは考えず一日一番だけを考えたい」と26歳の大関候補は口元を引き締めた。

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