Bリーグ 再開初日いきなり中止 北海道3選手が発熱…コロナ感染なら全体に影響必至

[ 2020年3月15日 05:30 ]

試合前の練習を行ったレバンガの選手たち
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 新型コロナウイルスの影響でリーグ戦を中断していたBリーグの再開直後に、思わぬアクシデントが生じた。川崎ブレイブサンダースと対戦予定だったレバンガ北海道の選手3人が37度以上の発熱で体調不良を訴えたため、開始直前に急きょ、中止に。コロナウイルス感染の可能性も踏まえてのもので、無観客で行われた再開初日から波乱含みのスタートとなった。

 Bリーグの再開初日は意外な形で幕を開けた。川崎―北海道の一戦が開始予定の18時5分になっても、始まらない。約20分後。「リーグの判断で中止となりました」というアナウンスが無観客の会場に響いた。

 Bリーグの増田匡彦広報責任者(36)が急きょ、会見を行い「レバンガ北海道の3人の選手が体調不良。コロナの症状や結果は出ていないが、両クラブの議論の中で、なかなか不安を拭い切ることができず(コロナ感染の)リスクがある。37・5度には達してはいないが、健康リスクがあると判断し、本日の試合を中止としました」と説明した。

 北海道の3選手は前日まで普段通りに練習し、検温でも平熱だったという。ところが、試合当日になって前日から喉の違和感があったマーク・トラソリーニが37・1度の発熱により宿舎で待機することに。会場入り直後にはケネディ・ミークスと市岡ショーンの2選手が検温でそれぞれ37・3度、37・1度だったため、宿舎に戻った。その後、リーグ側とも話し合った末、試合中止が決まった。

 コロナ感染を懸念される要因もあった。北海道がホームゲームで使用する札幌市の北海きたえーるでは、2月末に清掃員の感染者がいたことが公表された。その後、同施設は2日間臨時休館し、消毒作業を行ったが、この一件も今回の中止の決断の背景にあったとみられる。

 3選手の今後について、北海道の横田陽CEO(43)は「まずは熱が下がるかどうかの判断になる。明日の検温が指標になると思う」と語った。仮にコロナ感染が確認されれば、対戦相手を含め隔離対象となることが予想され、Bリーグ全体に影響を及ぼすことは必至。15日の試合は3選手の体調を確認した上で、判断する。

 《札幌市では新たに7人》○…札幌市はこの日、新たに男女7人の感染が確認されたと発表した。市によると、7人には発表済みの感染者の同居家族や濃厚接触者が含まれている。これで北海道の感染者数は計144人となり、47都道府県で最多。死者は4人となっている。道内では1月28日に初めて中国・武漢市在住の女性の感染を確認。2月には札幌市内のライブバー、北見市の展示会で集団感染が発生したとみられ、感染者数が急増した。鈴木知事は2月28日から今月19日まで外出自粛などを呼びかける北海道独自の「緊急事態宣言」を発表している。

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