大関返り咲き狙う高安「尻に火をつけて頑張りたい」 初場所へ10キロ減量、筋トレで体づくり

[ 2019年12月30日 18:30 ]

トークショーを行う高安(左)と荒磯親方(撮影・久冨木 修) 
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 大相撲の田子ノ浦部屋に所属する荒磯親方(33=元横綱・稀勢の里)と関脇・高安(29)が30日、東京都千代田区のホテルニューオータニで行われたトークショーに参加した。荒磯親方は今年初場所限りで現役を引退。元号が平成から令和に代わった1年を「若手がだいぶ強くなってきた。(九州場所は)白鵬が優勝して締めたが、誰が優勝するか分からなくなってきた」と振り返った。カド番大関だった九州場所を腰痛で途中休場した高安は来年初場所(1月12日、両国国技館)は関脇に転落して迎える。「大関に上がってなかなか結果を出すことができず、後輩に優勝で先を越され、いい影響を受けながらやった。とても刺激を受けて、背中を押されることのあった2019年」と思い返した。

 初場所で10勝を挙げれば大関返り咲きとなる高安は体づくりに重点を置いて稽古を続けてきた。「こういう状況なので、相撲のことだけ考えて過ごしている。腰痛になって、九州場所から体重を10キロほど落として、筋力トレーニングでケガをしない体づくりを頑張っている。自分に厳しく、自分で尻に火をつけて頑張りたい」と来場者の前で奮起を誓った。

 来場者の質問コーナーでは知られざる一面も明かされた。「相撲界に進んでいなかったら何になりたかったか」という問いに、高安は「ピアニストになりたかった」と意外な答えが飛び出した。「3歳ごろ、ヤマハ教室に通っていた。興味がなくて半年ぐらいでやめたが、ピアノを見るといじったり弾いたりする」。演歌歌手・杜このみと婚約し、自身も美声で知られるが、音楽のセンスは幼い頃に培われたようだ。一方の荒磯親方は幼稚園に通っていた頃に恐竜に興味があったようで「恐竜博物館の館長になりたかった」と答えた。

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2019年12月30日のニュース