若狭東 シード校壁厚く…プロップ富田「情けない」

[ 2019年12月30日 11:30 ]

第99回全国高校ラグビー 2回戦   佐賀工97―0若狭東 ( 2019年12月30日    花園ラグビー場 )

<佐賀工・若狭東>ノーサイドで握手する両軍選手たち(撮影・井垣 忠夫)
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 シード校の壁は厚かった。FW平均体重で7・1キロ差をつけられた相手に、タックルで向かっていった若狭東だが、前半7トライ、後半も8トライを奪われた。

 「情けないです。相手は強かった。気持ちも当たりもすべて相手が上だった」

 プロップ富田にとって、後半17分に奪われたトライは忘れることが出来ないものになった。マイボールスクラムで、佐賀工にターンオーバーされ、そのまま左サイドを突かれた。

 富田の父・真治さん(48)も平成元年の2回戦で佐賀工と対戦。真治さんは朽木雅文監督の1年上。「前回は6―14。スコアが開いたのが残念。何もさせてもらえなかった」と朽木監督も令和元年でのリベンジを果たせず、唇を噛み締めた。

 大会前の練習試合で右ヒザじん帯を負傷し、この日も先発を外れたSO山本は後半13分から途中出場。年明けに手術することが決まっている状態ながら、タックルにも参加した。「負けたけど、3年間一緒にやってきた仲間と最後の瞬間まで戦えたのは思い出になった。毎日が楽しくて、学校に行きたくないと思った日もなかった」。

 山本は地元で就職。ラグビーを続け、福井で国体を目指す。富田はレベルアップを目指し天理大進学。大敗でも夢は膨らんでいた。

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2019年12月30日のニュース