15歳シェルバコワ“世界最高”で男子超え 4回転3発「今日の滑りにはとても満足」

[ 2019年12月30日 05:30 ]

フィギュアスケート ロシア選手権最終日 ( 2019年12月28日    クラスノヤルスク )

優勝したシェルバコワのフリーの演技
Photo By 共同

 28日に行われ、女子は15歳のアンナ・シェルバコワがショートプログラム(SP)2位からフリー1位で逆転し、非公認ながら世界最高を上回る合計261・87点で2連覇した。

 ルッツ、フリップの4回転ジャンプを計3度着氷したフリーも世界最高を上回る181・94点。グランプリ(GP)ファイナル覇者でSP首位だった16歳のアリョーナ・コストルナヤは2位、15歳のアレクサンドラ・トルソワが226・34点で3位。エフゲニア・メドベージェワはスケート靴の破損でフリーを棄権した。

 《4回転3発》シェルバコワが2種類計3度の大技を着氷したフリーで逆転して2連覇。武器の4回転ルッツを2度決め、4回転フリップも1度降りる圧巻の滑りを終えると小さくガッツポーズ。非公認ながら“世界最高”となった合計261・87点は男子で初優勝したアリエフの260・98点を超える異次元の数字で「今日の滑りにはとても満足」と2連覇を喜んだ。ライバルのコストルナヤ、トルソワとの“ロシア三人娘”のハイレベルな争いを制し「新年をいい気分で迎えられる」と話した。

 《スケート靴破損、メドベが棄権》前日のSPで5位だったメドベージェワがフリーを棄権した。スケート靴の破損のためで「ケガのリスクを避けることにした」と話した。26日の練習で壊れたという。新調した靴が足に合わず、SPには破損した靴をテーピング補修して臨み、ミスのない演技を披露した。フリー当日の公式練習は回転不足のジャンプが目立ち、途中で切り上げた。母親から「体を壊すのはやめなさい」と諭される場面があった。

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2019年12月30日のニュース