京都成章「これだけ押されたのは初めて」スクラム修正で逆転勝ち

[ 2019年12月30日 16:39 ]

第99回全国高校ラグビー大会第3日 2回戦   京都成章32―14尾道 ( 2019年12月30日    花園ラグビー場 )

<京都成章・尾道>後半8分、モールを押し込みトライを決める京都成章フィフティーン(撮影・平嶋 理子)
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 超高校級のFWを武器にする京都成章が逆転で2回戦を突破した。

 FW総体重が803キロ。714キロの尾道とは90キロ差がありながら、前半からスクラムでは劣勢に立たされた。「大会初戦で固さがあった。これだけ押されたのは初めて。でも修正出来て勝ったのは貴重な経験になったと思う」と湯浅泰正監督。前半10―14とリードを許したが、浮き足立つことはなかった。

 後半8分に本橋、山本とともに1メートル91のツインタワーが強みを発揮するラインアウトからモールを形成。5メートルを押し込み、最後はSH宮尾が逆転トライを決めた。

 「モールコントロールはハーフの仕事。スクラムでこれだけ押された経験はないけど、落ち着いてプレーできた」

 宮尾の趣味はビリヤード。兵庫・広陵中時代は、ラグビースクールに通いながら、空き時間はビリヤードに熱中していた。「ボールがどう動くか、先々と読むのは、ラグビーにも通じているかも」と2年生宮尾は笑顔。湯浅監督も「毎日最後まで残って練習していた彼が持ち味を出してくれた」と評価。次戦は勢いに乗る石見智翠館。近畿大会王者の地力を見せつける構えだ。

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2019年12月30日のニュース