【19年物故者追悼】小出義雄さん Qちゃん、有森裕子さん“褒めて育てた”名伯楽

[ 2019年12月30日 05:30 ]

高橋尚子と握手する小出監督
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 誰よりも東京五輪の開催を喜び、誰よりも東京でのマラソンを楽しみにしていた陸上界の名伯楽、小出義雄さんは4月15日に80歳の傘寿を迎えたばかりだった。

 市船橋高教員から88年にリクルートの監督に就任。「褒めて育てる」独特の指導法で名選手を育て上げた。教え子の有森裕子さんは92年のバルセロナ五輪で銀、96年アトランタ五輪でも銅メダルを獲得。00年シドニー五輪では高橋尚子さんが女子マラソン史上初の金メダルを手にした。

 「駆けっこ」と「お酒」が大好きで、どんな時でも笑顔を絶やしたことはなかった。4月29日の告別式で高橋さんが「ずっと気にしていた東京オリンピックを空の上でビールでも飲みながら見守っていてください。私の中で監督は永遠です」と弔辞を述べると、集まった教え子たちから一斉に嗚咽(おえつ)が漏れた。

 (4月24日、享年80 陸上長距離指導者、肺炎)

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2019年12月30日のニュース