関商工 スクラムからのサインプレーで東海大大阪仰星に一矢報いる

[ 2019年12月30日 16:04 ]

第99回全国高校ラグビー大会第3日 2回戦   関商工7―71東海大大阪仰星 ( 2019年12月30日    花園ラグビー場 )

<東海大大阪仰星・関商工>前半、トライを返し笑顔の関商工フィフティーン(撮影・成瀬 徹)
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 関商工の主力2人のスッキリした表情は、温めてきたプレーが決まったからかもしれない。前半21分、ゴール前のスクラム。No・8小沢明拓(3年)がSHに代わってボールを入れ、すぐに第1キャリアーの位置に入った。スクラム最後尾にいたロック波多野欄丸主将(3年)は、小沢にパスを出すように見せかけて、左へサイドアタックを仕掛けて、そのままトライ。この時点で7―12と肉薄した。

 波多野「用意してきたことを出しました。小沢が開いていたので、そこにパスを出すつもりでしたけど、前が空いていたので飛び込むだけでした」

 小沢「欄丸でも、僕でもどちらでもいけるプレーです。僕たちが1年生からあったサインプレー。仰星戦で出せてトライを取れて良かった」

 両者ともに、Bシード東海大大阪仰星に一矢報いたプレーに納得の表情を浮かべた。後半は優勝5回の強豪のパスラグビーに翻弄(ほんろう)されて差を広げられた。守備に忙殺された。

 波多野主将は「正直、経験したことがないチームだった。身に染みて強さが分かった」と相手を称えつつも、「悔しさがある反面、清々しさもある」と雨上がりの花園で笑った。

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2019年12月30日のニュース