御所実初Ｖへ一丸　考えるラグビーで押し切る

第99回全国高校ラグビー

花園出場を決め、抱き合って喜ぶ御所実フィフティーン
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　西のAシード御所実は悲願の花園初優勝を目指す。過去準V3度。あと一歩、届かなかった頂点へ一人一人が考えるラグビーを練り上げてきた。

　主将を置かない代わりにポジション別にチームリーダーを5人。練習後は必ずその日出た課題をポジション別に洗い出して解決策を全員で探る。同じAシード桐蔭学園とはFWの総体重で19キロ軽いが、高校日本代表候補のプロップ津村は「その分、頭で押します」と考えながら仕上げた伝統の一丸モールに絶対の自信を持つ。

　週末には伏見工出身の元日本代表ロック北川俊澄ら他校のOBも駆け付けて“秘策”を伝授。監督31年目の竹田寛行監督が広げたネットワークと考える力が御所実の強みだ。