坂出第一は初勝利&初トライならず…CTB中井晟哉の突破実らず

[ 2019年12月27日 14:58 ]

第99回全国高校ラグビー第1日   坂出第一0―29青森山田 ( 2019年12月27日    花園ラグビー場 )

<坂出一・青森山田>初戦敗退に肩を落とす坂出一フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 チーム初勝利、チーム初トライは遠かった。坂出第一(香川)は後半に2度、ゴール前まで押し寄せながらターンオーバー(攻守交代)を食らい、チャンスを逃した。初出場だった13年は1回戦で明和県央に0―113で敗れた。2度目の出場も無得点に終わった。

 「フィジカルも体も他県は大きい。フィットネスでも負けていた。体づくりをしないといけない」

 CTB中井晟哉(2年)は厳しい顔で敗戦を受け入れた。0―22で折り返した後半開始直後、スクラムから中央を突破。50メートル6秒5の足を終了間際にも発揮して大きなゲインを見せたものの、トライにはつながらなかった。

 将来の夢は、料理人。それをかなえるために、卒業時に調理師免許が取得できる坂出第一の食物科に進学した。中学ではサッカーをしていたが、高校では授業優先でクラブをするつもりはなかった。ところが、「先輩や監督に誘われて、ラグビーをやってみたら楽しかった」と魅力に取りつかれた。

 トンガ人留学生を擁する青森山田のパワーを痛感するように「フィジカルの差を感じた」とうなだれた。CTBヴァイレアを思うように止められなかった。「悔しいです。次に自分たちの代で目標の花園1勝をできるようにしたい」。来年こそはと、強い決意をにじませた。

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2019年12月27日のニュース