恩人の統悦さんのゲキが効いた 青森山田フィナウが圧巻の2トライ

[ 2019年12月27日 16:08 ]

第99回全国高校ラグビー大会第1日、1回戦   青森山田29―0坂出第一 ( 2019年12月27日    花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 坂出一・青森山田>前半5分、左中間にトライを決める青森山田・リサラ・フィナウ(撮影・北條 貴史)
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 青森山田のNo・8リサラ・フィナウ(2年)が破壊力満点のアタックを見せた。前半25分、自陣30メートルからの展開を左サイドでもらうと、強烈なハンドオフを相手に2発食らわせながら、60メートル独走トライを奪った。前半6分に続くこの試合2本目のトライで、22―0と引き離した。

 「持った瞬間に絶対トライを取りたいと思った。1対1は1番好きなプレー」

 ハキハキと日本語で答えた1メートル88、116キロのアタッカーは、同校ラグビー部の留学生第1号。CTBハニテリ・バイレア(2年)とともにトンガからやってきた。元日本代表のタウファ統悦さんに「誘われて」、海を渡った。

 日本語が思うように話せないときに、親身になってサポートをしてもらった。この花園は、近鉄で長くプレーをした統悦さんの“ホームグラウンド”。試合前に「誰にも負けるな。ビビらないように言いプレーをして、いつも通りの試合をしろ」と励まされて臨んだ。守備でも相手のボールを奪い返して、ピンチを救った。

 チームは初出場で花園初勝利を挙げた。SO宮下、FB今らバックス陣も駒が揃う。この勢いで、2回戦の浦和(埼玉)にぶつかる。 

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2019年12月27日のニュース