東京五輪マラソン札幌開催検討、日本陸連「選考を変える必要はない」

[ 2019年10月16日 21:40 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、懸念が高まっている20年東京五輪の暑さ対策として、陸上のマラソンと競歩を札幌開催に変更する代替案の検討に入ったと発表した。

 突然の発表に日本陸連の河野匡長距離・マラソンディレクターは「静観するしかない。驚いたというより、本当にできるのかなという感じ」と戸惑いを隠せない。9月15日には、代表選考レースのマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が五輪とほぼ同じコースで行われた。「テストイベントという形でMGCをやったのに、また振り出しに戻ってやるのは相当な労力になるだろう」とした。

 MGCでは男子は中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、女子は前田穂南(天満屋)と鈴木亜由子(日本郵政グループ)が代表に決定。残り1人は20年3月までの国内大会で日本陸連の設定タイムを突破した最上位選手か、突破者がいなければMGC3位の男子は大迫傑(ナイキ)、女子は小原怜(天満屋)が代表になる。河野ディレクターは「選考を変える必要はない」と説明した。

続きを表示

2019年10月16日のニュース