貴ノ富士側“事実上の引退勧告”に不当性訴える「社会的に不相当なもの」明日27日会見

[ 2019年9月26日 17:06 ]

貴ノ富士
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 日本相撲協会の理事会が26日開かれ、大相撲秋場所前に暴力問題を起こした西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦部屋)に自主引退を促す決議を行ったと発表した。事実上の引退勧告処分となる。貴ノ富士側は代理人を通じて文書でコメントを発表。「厳罰処分であり、暴行の態様などをふまえると社会的に不相当なもの」とし処分の不当性を訴えた。

 貴ノ富士側は24日に同協会に寛大な処分を求める要望書を提出。25日に「適切な措置」を求めてスポーツ庁に上申書を出している。上申書によると、貴ノ富士は付け人の序二段力士が普段からしっかりとあいさつをしないことなどを理由に頭をげんこつで叩いたという。貴公俊のしこ名だった昨年春場所中も暴力問題を起こしており、代理人弁護士は「処分を受けるのは覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ」と述べた。

 この日の処分を受けて、貴ノ富士側は「本件処分は同要望書で求めている協会内のあるべきガバナンスに基づく再発防止策の検討もないまま下されたもので、協会の社会的立場を軽視しており、遺憾と言わざるをえません。また、懲戒解雇を視野に入れた厳罰処分であり、暴行の態様などをふまえると、社会的に不相当なもの」と訴え、「貴ノ富士関としも到底納得できる処分ではありません。今後については法的視点から本件処分の不当性を訴えてまいります」と表明した。

 明日27日午後1時から貴ノ富士側が会見を開く予定。

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2019年9月26日のニュース