日本5戦全敗 渡辺34得点もモンテネグロに15点差 3Pは屈辱の16本全部失敗

[ 2019年9月9日 18:18 ]

モンテネグロに敗れて5戦全敗となり、肩を落とす渡辺(12)、田中(24)、馬場(18)ら
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 男子バスケットボールのW杯中国大会で順位決定ラウンドに回っていた日本は9日、広東省東莞でモンテネグロと最終戦を行い、65―80(16―26、17―14、18―21、14―19)で敗れて5戦全敗。これが5回目のW杯(旧世界選手権を含む)出場だったが、一度も勝利を挙げられなかったのは今回が初めてとなった。

 八村塁(21=ウィザーズ)を欠いての順位決定ラウンドの2試合だったが、この日もフィールドゴール(FG)の成功率は低調。渡辺雄太(24=グリズリーズ)が前半での21得点を含む34得点を挙げてただ1人奮闘したが、チームのターンオーバー数は18回に達するなど、世界の壁に再び跳ね返される結果となった。

 日本は第1Q、チェコ戦同様に44秒間、リードを奪ったものの失速。途中で最大11点を追う展開となった。しかし第2Qに入ると渡辺のシュートなどで連続8点を奪って反撃。残り2分25秒に1点差まで追い詰めた。しかしここからリバウンドを再三にわたってキープできず、パスミスなどによるターンオーバーで反撃機を逃した。第3Qには2度同点に追いついたものの追撃もここまで。チームのFG成功率は37・9%で、3点シュートは16本放って最後まで1本も決まらなかった。

 モンテネグロは1勝4敗。NBAマジックのセンターで昨季の球宴出場も果たしたニコラ・ブーチェビッチ(28)は25分の出場で18得点と7リバウンドをマークした。

 日本のW杯出場は旧世界選手権を含めて5回目だが、全敗で大会を終えるのはこれが初めて。5試合のFG成功率は38・4%で、3点シュートの成功率にいたっては29・0%と、いずれも精度を著しく欠く結果となった。世界トップレベルのチームを相手にしたときに受ける圧力に耐えられる力がなく、この日のモンテネグロ戦ではあまりにも集中力を欠いた凡ミスも露呈。東京五輪に向けて大きな課題を残して大会を終えた。

 <日本代表の旧世界選手権&W杯全成績>

 ▼1963年ブラジル大会(1勝7敗=13チーム中13位) *●45―86プエルトリコ、*●63―95ユーゴスラビア、*〇70―50ペルー、●63―79ウルグアイ、●85―103アルゼンチン、●70―71メキシコ、●85―95ペルー、●74―78カナダ

 ▼1967年ウルグアイ大会(2勝6敗=13チーム中11位) *●63―69アルゼンチン、*●56―95ソ連、*●58―81ペルー、〇86―79プエルトリコ、●57―74イタリア、〇80―55パラグアイ、●54―69メキシコ、●50―67ペルー

 ▼1998年ギリシャ大会(1勝4敗=16チーム中14位) *●58―83ロシア、*●57―78プエルトリコ、*●54―99ユーゴスラビア、〇60―55セネガル、●60―70ナイジェリア

 ▼2006年日本大会(1勝4敗=参加24チーム) *●70―81ドイツ、*●62―87アンゴラ、*〇78―61パナマ、*●57―60ニュージーランド、*●55―104スペイン

 ▼2019年中国大会(5敗=参加32チーム) *●67―86トルコ、*●76―89チェコ、*●45―98米国、●81―111ニュージーランド、●65―80モンテネグロ

 *は予選リーグの試合 それ以外は順位決定ラウンド。2006年日本大会では予選リーグ敗退。順位決定ラウンドはなし。

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