【丸山茂樹 メジャー基準】ウッズ 寒さで感覚狂ったか

[ 2019年6月16日 05:35 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン第2日 ( 2019年6月14日    米カリフォルニア州 ペブルビーチGL=7075ヤード、パー71 )

<全米オープン>第2ラウンド、スタートの10番ティーに立つタイガー・ウッズ。通算イーブンパーで32位
Photo By 共同

 今年のペブルビーチGLは過去の大会に比べグリーンが軟らかく、ボールも止まりやすくなっている。それが2日間を終えて、アンダーパーの選手が多い要因の一つになっている。ただ、上位のスコアはそれほど伸びなかった。お昼ごろの気温が12度と前日よりもさらに冷え込み、ピンの位置もタフなところに切られていた影響だろう。

 注目のウッズは難しい10番から出て、11番でバーディーを奪う幸先のいい滑り出しを見せたが、そこから思うようにスコアを伸ばせなかった。寒さで手先の感覚が微妙に狂っていたのかもしれない。年齢を重ねると若い人よりも確実に冷えを感じやすくなる。細かいフィーリングも出にくくなる。

 ゴルファーにとって一枚上着を重ねることは、体の動きの点から言っても決していいことではない。パットもラインが合っている時はタッチが合わず、タッチが合っている時はラインが合わない、よくある負の連鎖に陥っていた。それでも途中までは我慢してプレーしていたが、短いパー4の4番とバーディーを狙えるパー5の6番でスコアを伸ばせなかったことが流れを悪くした。メンタル面でも苦しくなり、上がりの2ホールで連続ボギーを叩きイーブンまで後退してしまった。上位との差を考えると、3日目に最低でも5アンダーを出さないと追い上げるのは苦しいだろう。(プロゴルファー)

続きを表示

2019年6月16日のニュース