【松下浩二の目】ハイレベルな戦い…まだ伊藤1強ではない

[ 2019年1月21日 08:10 ]

卓球 全日本選手権最終日 女子シングルス決勝 ( 2019年1月20日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

木原(手前)を圧倒して2連覇を飾った伊藤(撮影・北條 貴史)
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 伊藤は試合の運び方が非常にうまい。変化を持たせて相手に的を絞らせず、弱いところを徹底的に攻めていく。ただでさえ難しい3冠を2年連続で達成した伊藤は、実力的に女王にふさわしかった。

 プレーの特長はバックハンドでのレシーブの多彩さ、バリエーションの豊富さにある。フリック、ストップ、チキータ、逆チキータを持ち、引き出しが多い。対戦相手がみんな意外性に驚いたというが、そこが伊藤の強みだろう。そして、徹底的に研究をしてくる中国人選手に勝つ理由の一つでもある。

 ただ伊藤1強かといえば、そうではないと私は思う。決勝で伊藤に挑戦した木原も、戦術の転換もできる14歳とは思えない非凡な才能を発揮した。伊藤とダブルスを組む早田は4強入りし、成長を示した。石川もやはり世界トップレベルだ。日本女子の底はしれない。東京五輪に向け今後が非常に楽しみになってきた。(五輪4大会連続出場、97年世界選手権男子ダブルス銅メダリスト、Tリーグチェアマン)

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