貴景勝V残した 初の天覧相撲、同学年阿武咲ねじ伏せる

[ 2019年1月21日 05:30 ]

大相撲初場所8日目   ○貴景勝-阿武咲● ( 2019年1月20日    両国国技館 )

押し出しで阿武咲(右)を破る貴景勝(撮影・西海健太郎)
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 新関脇・貴景勝は同じ22歳の阿武咲を押し出して6勝目を挙げた。自身初の天覧相撲で、1敗と勢いに乗る相手を気迫でねじ伏せた。高安は松鳳山に突き落とされて4敗目。豪栄道も玉鷲の突き落としに屈して5敗目を喫した。勝ちっ放しの白鵬を魁聖、新入幕の矢後、千代の国が1敗で追う。

 かつてのライバルの真っ向勝負を、力強くはじき返した。貴景勝が阿武咲を一蹴。「相手の一番いい武器と自分の一番いい武器、どっちが強いかという思いで戦った」。白、黒をつける気持ちで挑み、同学年対決に勝利した。

 貴景勝にとって初の天覧相撲。「日本人として恥ずかしい相撲は取れない」。頭でぶつかり体を起こすと、一瞬押し込まれたものの、すぐに反撃。下がる相手を追い掛け、倒れ込みながら勝負を決めた。

 思い出に残る天覧相撲は、映像で見た1975年夏場所の麒麟児―富士桜戦という。昭和天皇も歓喜した激闘は22歳の心にも残り、この日の決戦には「喜んでもらえる相撲を取ろうと。多彩な技を出せるわけでもなく、自分の相撲を取るしかない」と向かった。

 気持ちを前面に出して、押し相撲同士の一番に勝利。再び連勝を飾ったホープは、連続優勝の可能性を残した終盤へ「あと全部負けたら平幕落ちますから」と気を引き締めた。

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2019年1月21日のニュース