貴景勝 白鵬と2差キープも冷静…勝負は上位戦「ここからが大事」

[ 2019年1月21日 18:47 ]

大相撲初場所9日目 ( 2019年1月21日    両国国技館 )

<大相撲初場所9日目>立合いで突っ張り、錦木(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・久冨木 修)
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 新関脇・貴景勝が錦木に快勝し、勝ち越しに王手をかけた。初優勝を懸けて臨んだ先場所千秋楽はヒヤリとさせられた相手だが、この日は立ち合いで起こすと、反撃を許さず完勝。7勝目にも上位戦を残す終盤へ「ぼちぼち。ここからです、本当に」と慢心はなかった。

 小結の先場所は初日から横綱、大関の2連戦。今場所は2日目まで平幕との対戦とあって「小結の7勝2敗と関脇の7勝2敗は全く違う。(対戦相手が)当たるのが逆。むしろここからが大事」と気を引き締めた。

 三役での直近3場所の合計が33勝という大関昇進の目安まで、残り6日で4勝としたが、阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は「白星を重ねていってですね。私の口からは控えさせていただきます」と話した。上位戦を残す10日目以降、結果を残して自ら道を切り開くしかない。

 貴景勝自身も10日目以降が勝負と見ており、「残り6日間、(土俵下に入ってから)1日たった10分、集中してやりたい」と気持ちを高めた。無敗の白鵬を2差で追う展開。連覇も狙える位置にいるが「(2差で)優勝争いを言う資格はない。いい意味で投げやりになってやるだけ。身をわきまえてやるだけ」と冷静だった。

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2019年1月21日のニュース