ペイトリオッツ3年連続AFC制覇 通算11回目のスーパーボウル進出 延長でチーフスを振り切る

[ 2019年1月21日 12:54 ]

歓喜するペイトリオッツのブレイディー(AP)
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 NFLのアメリカン・カンファレンス(AFC)決勝が20日、氷点下8度まで冷え込んだカンザスシティー(ミズーリ州)で行われ、AFC決勝に8年連続で駒を進めていた第2シードのペイトリオッツ(東地区1位)が、第1シードで地元のチーフス(西地区1位)を延長の末に37―31(前半14―0、延長6―0)で振り切って優勝。3年連続通算11回目のスーパーボウル進出を果たした。

 試合は第4Qに入って激動し、逆転4回というシーソーゲーム。残り11秒、チーフスのハリソン・バトカー(23)が39ヤードのFGを決め、試合は31―31となってAFC決勝同様に延長にもつれ込んだ。

 延長前のコイントスで勝ったのはペイトリオッツ。41歳になったQBトム・ブレイディーは先攻となった延長で「第3ダウン・コンバージョン」を3回成功させて前進を図り、最後はRBレックス・バークヘッド(28)が、第4Q残り39秒(4ヤード)に続いて2ヤードを突破してチーフスのエンドゾーンに飛び込んだ。

 自身通算9回目のスーパーボウル(過去5勝3敗)となったブレイディーはプレーオフの延長戦では史上初となる3戦全勝。この日は2度のインターセプトを喫しながらも46回中30回のパスを通して348ヤードと1TDをマークしてベテランの意地を見せた。

 前半で14点以上をリードした試合では過去72勝1敗。第4Qではその鉄壁のデータが崩れ去るピンチとも直面したが、ジュリアン・エデルマン(32)、クリス・ホーガン(31)、ロブ・グロンコウスキー(29)といったベテランのレシーバー陣が、ミスすれば敗退というパスを次々にキャッチして接戦をものにした。

 チーフスは49年ぶり3回目のスーパーボウル出場を目指していたが、今季平均18・9得点だった前半で無得点。リーグ最多の50TDをパスで記録していたQBパトリック・マホームズ(23)は前半でわずか65ヤードしか獲得できなかった。

 第4Qに入ってRBデイミアン・ウィリアムス(26)がランとレシーブで計3つのTDをマークし、残り2分4秒には28―24としたが、総合ディフェンスでリーグ31位と低迷していた守備陣が延長を含めて持ちこたえられなかった。

 今季のシーズンMVP候補にもなっているマホームズは、結局31回のパス試投で成功は16回。295ヤードと3TDを稼いだものの、延長では攻撃権を手にすることができず、今季8勝1敗だった本拠地アローヘッド・スタジアムで敗れ去った。

 なおラムズ(NFC)とペイトリオッツ(AFC)の両チームが激突する第53回スーパーボウルは2月3日にジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催される。

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