美悠、女子シングルス最年少準V「平野選手に勝ったことが自信に」

[ 2019年1月21日 05:30 ]

卓球 全日本選手権最終日 女子シングルス準決勝 ( 2019年1月20日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

サーブを放つ木原(撮影・北條 貴史)
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 張本を超える史上最年少優勝は逃したが、中学2年の木原が張本ばりのインパクトを与えた。14歳170日での決勝進出は、16年の平野美宇の15歳278日を超える女子最年少。「悔しさもあるがシニア準優勝は良かった」と振り返った。

 会心の試合は5回戦だという。世界ランク9位の元女王・平野を4―1で撃破する大金星。だが、それは快進撃の序章にすぎなかった。「平野選手に勝ったことが自信になった。そこから(相手に)向かっていけるようになりました」

 一度ならまぐれと言われるが、立て続けに世界ランカーを倒せば、実力だ。現女王の伊藤に対しても敗れはしたが意地で1ゲームを奪取。すんなりと勝たせないところに、底力を感じさせた。

 卓球教室を運営する父・博生さん(47)の影響もあって卓球を始めるのは必然だった。2歳のころは兄姉用に自宅の天井からぶら下げていた卓球ボールを1人で打っていたという逸話も残っている。

 現在の世界ランキングは日本人選手で14番手の85位。シングルスで五輪代表入りするには、ミラクル級のごぼう抜きの必要があるが「20年に向けては必死に頑張りたい」。大いなる自信を手にした新星は、地元開催の大舞台出場を諦めてはいない。

 ◆木原 美悠(きはら・みゆう)2004年8月3日生まれ、兵庫県明石市出身の14歳。4歳で卓球を始める。小学校卒業後、17年にJOCエリートアカデミー入校。18年スロベニアオープンではダブルスで準優勝。戦型は右シェーク裏表前陣攻守。世界ランクは85位。1メートル65。

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