貴源治 貴乃花親方の言葉とあの先輩力士に背中を押され千秋楽に勝ち越し

[ 2018年11月25日 15:51 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2018年11月25日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所千秋楽>水戸龍(右)を押し出し、勝ち越しを決めた貴源治 (撮影・中村 与志隆)
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 元貴ノ花部屋の貴源治(21=千賀ノ浦部屋)が水戸龍を押し出しで破り、千秋楽に勝ち越しを決めた。

 立ち合いから思い切って突いて出て、相手に回り込まれながらもそのまま押し切った。

 「花道で口から胃が飛び出そうなくらい緊張しました。良かったです」

 場所前に左太腿内側を肉離れ。序盤は1勝5敗と大きくつまずく。11日目に7敗目を喫し、崖っぷちに追い込まれたが、そこから粘りを発揮し4連勝と巻き返した。

 連敗中は元師匠の貴乃花親方の言葉を思い出し気持ちを奮い立たせた。「勝とうとするな。自分の相撲を取り切ることだけを考えろといつも言われていました」

 大先輩からの言葉も励みになった。今場所、十両に復帰した豊ノ島に場所前に「貴源治は気持ちが強い。それは武器だから、悔しい気持ちをいつまでも忘れないようにすれば、何歳になっても大丈夫」と声を掛けられ「うれしかったです」と振り返る。

 九州場所前は歯の治療などで秋巡業に参加できなかったが、九州場所後は冬巡業に参加し、しっかり稽古を重ね初場所に備えるつもりだ。「常に自分自身とどう闘っていくか。自分に負けないようにやるしかないですね」と意気込みを語っていた。

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2018年11月25日のニュース