紀平、逆転Vいける!僅差2位 3A大失敗も「メンタルはいい状態」

[ 2018年11月25日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦フランス杯第1日 ( 2018年11月23日    グルノーブル )

SP2位の紀平(AP)
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 女子ショートプログラム(SP)で、紀平梨花(16=関大KFSC)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半になる失敗がありながら、67・64点で2位につけた。67・95点の三原舞依(19=シスメックス)が首位。本田真凜(17=JAL)は自己ベストの65・37点で4位。今大会でシリーズ上位6人によるGPファイナル(12月6〜8日、バンクーバー)の進出者が出そろう。

 大失敗が、逆に実力の高さを浮き彫りにした。紀平は、最初のトリプルアクセルで空中でバランスを崩した。「(良い)イメージをつかめる前に試合になってしまった」。悪夢の1回転半になった。

 SPのアクセルジャンプは、2回転半か3回転半しなければいけないため、このジャンプの得点は0点。すなわち、他の選手よりジャンプが1つ少ない状態だった。それにもかかわらず、残りの演技をまとめて67・64点。首位・三原とはわずか0・31点差の2位につけた。平昌五輪銀メダルの3位メドベージェワ(ロシア)には、0・09点リードした。

 たらればは禁句だが、仮にトリプルアクセルが決まっていたら基礎点だけで8点もらえる。そこに出来栄え点が加算されれば、10点以上上積みしていた可能性があった。

 「メンタルはいい状態だったので(アクセルジャンプのミスは)技術的な問題」

 自己分析の結果は悪くない。NHK杯はSP5位からフリーで会心の演技をして、GPデビュー戦Vを飾った。「(それが)自信につながっている」と2週間前の好イメージを忘れていない。4位以内ならGPファイナル出場が決まる。得意のトリプルアクセルで、そのハードルを越えていく。

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2018年11月25日のニュース