勝ったと思ったが…栃ノ心、無情の立ち合い不成立 松鳳山は流血勝利に苦笑い

[ 2018年11月25日 20:59 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2018年11月25日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所千秋楽>松鳳山がうわてなげで栃ノ心を破る(撮影・中村 達也)
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 結び前の松鳳山と栃ノ心の一番で、立ち合い不成立に行司が気づかず、最後まで両者が取り切ってから再び仕切り直す珍事があった。

 1回目の立ち合いの直後に、藤島審判長(元大関・武双山)が手を挙げたが、行司の式守勘太夫は「残った、残った」と続行。攻防のあった熱戦の末、松鳳山を振りほどくように土俵の下に落とした栃ノ心に軍配も上がったが、無情の立ち合い不成立。

 1度、待ったを挟んでの再度の立ち合いでは、勘太夫が手付き不十分と見て、ガッチリ当たった両者を止めた。次の立ち合いでようやく成立も、物言いが付く相撲で松鳳山の勝ちとなった。

 栃ノ心は、3度の立ち合いでかち上げを繰り出し、松鳳山のあごにヒット。口の中を切って血だらけの松鳳山は「血の味しかしない。大関の肩も血だらけになったし」と、すったもんだの勝利の味を表現して苦笑いだった。

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2018年11月25日のニュース