マフィ 4カ月ぶりに実戦復帰でフル出場「心配させてすいません」 暴行事件のため謹慎

[ 2018年11月24日 16:56 ]

相手のボールキャリアーをマークするマフィ(撮影・中出 健太郎)
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 7月にニュージーランドで起こした暴行事件のため謹慎していたラグビートップリーグ、NTTコミュニケーションズの日本代表No・8アマナキ・レレイ・マフィ(28)が24日、大阪・金鳥スタジアムで行われたトップリーグ杯のサントリー戦で約4カ月ぶりに実戦復帰した。

 8月から個人トレーニングを続けながらチームのサポートに回り、10月からはチーム練習にも交じっていたというマフィは、練習試合もなしのぶっつけ本番ながら80分間フル出場。「ちょっと体重が増えた(1キロ増の113キロ)」とおどけたが、力強い突破やオフロードパスで攻撃の軸となり、後半30分にはゴール前ラックからインゴールにねじ込んで今季初トライもマーク。試合は26―33で敗れたものの、「凄く楽しみにしていた。80分プレーできて、頑張ったなと思う」と振り返り、「心配させてすいません。これからラグビーで頑張ります。今日は初めての試合だったけど、もう1段階レベルアップしないと」と話した。

 マフィはスーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)でプレーしていた7月のニュージーランド遠征中、同僚選手を暴行した疑いで身柄を一時拘束された。釈放されて帰国後は謹慎し、司法判断が出るまで活動を自粛する予定だったが、刑事手続きが長期間継続する見込みとあり、NTTコミュニケーションズは本人が深く反省していることと今後の競技人生を総合的に判断して、公式戦出場の機会を与えるべきと判断したという。

 当初は前半だけプレーするの予定が、ハーフタイムに「行けるか?」と本人に聞いてフル出場させたロブ・ペニー・ヘッドコーチは「今日の試合でもワールドクラスであることを証明してくれた」と称賛。対戦相手サントリーの沢木敬介監督も「1人でチームを変えられるパフォーマンスを持っている。個人的な意見だが、試合に出てほしいというのが本音」と、来年のW杯日本大会でも活躍が期待される選手の現場復帰を歓迎した。

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2018年11月24日のニュース