17歳三輪が2位 東京五輪視界、体操ニッポンにまた新星登場

[ 2018年11月24日 05:30 ]

体操個人総合スーパーファイナル ( 2018年11月23日    高崎アリーナ )

跳馬の演技をする三輪
Photo By 共同

 体操ニッポンに、また新星が現れた。国内トップのオールラウンダーが集う新設大会で、三輪哲平(17=清風高3年)が84・132点で2位と大健闘。跳馬、平行棒、鉄棒で高得点をマークし、水鳥寿思男子強化本部長(38)も絶賛。来春の個人総合W杯シリーズの代表に入った17歳が、20年東京五輪を視界に捉えた。白井健三(22=日体大)が85・497点で初代王者に輝いた。

 スポットライトを浴びた代表セレモニーで、17歳は表情を崩さなかった。今夏の高校総体を制したとはいえ、まだ知名度は低い。インタビュアーから自己紹介を求められ、「清風高等学校3年生の三輪哲平です」と名乗ると、会場から大きな拍手が降り注いだ。右足首故障を抱える内村は不在も、白井に次ぐ2位。体操ニッポンに新星が現れた。

 日本協会の推薦で10月上旬に今大会への出場が決定。「優勝という目標を持って練習に取り組んできた」。高難度の「ロペス」に挑んだ跳馬で12選手中3位の14・733点をマークすれば、鉄棒でも離れ技を次々に決めて2位の14・200点。シニアでの個人総合は初出場だったが、「一種目ずつやることを考えていた」と淡々と振り返った。

 静岡県出身。親元を離れ、大阪の清風高に進学した。「五輪に対する思い、意識が他の高校と違った」。具志堅幸司、米田功、鹿島丈博ら数々の金メダリストを輩出した名門が持つ夢舞台へのノウハウが、決断の決め手だった。高校進学後、実家に帰省したのは今夏の1度だけ。「休むよりも大事なものがあったので」。元日も汗を流す17歳は、「一日一日、一本一本、一技一技を大切に」を信条に体操と向き合う。

 憧れは個人総合で世界大会を8連覇した内村だ。「世界のトップに立ち続けるのは、心の底から凄い」。世界選手権で6位の萱を上回り、来春の個人総合W杯シリーズの代表を勝ち取った。「東京五輪への第一歩になった。責任を持って練習して結果を出す。トップと戦えるように、これから頑張っていきたい」。最後まで、興奮した様子は見せずに淡々と。寡黙な新星が、五輪戦線に躍り出た。

 《水鳥強化本部長絶賛「期待以上」》日本協会の水鳥強化本部長は、「期待していた以上にやってくれてうれしかった」と三輪を称えた。将来性を考慮し、ハイレベルな試合を経験させるために推薦で出場させた。三輪の特長を「力強さ。楊威(中国)みたいにできる強さを持っている」と08年北京五輪の個人総合金メダリストを引き合いに絶賛。世界選手権では11年ぶりの金メダル0に終わり表情が暗かった水鳥強化本部長だが、この日は満面の笑みで「一筋の光が見えた」と話した。

 ◆三輪 哲平(みわ・てっぺい)2000年(平12)12月21日生まれ、静岡県出身の17歳。4歳で体操を始め、清風高に進学。主将に就任した今年は全国高校総体で個人総合を制し、団体総合の優勝にも貢献した。東京五輪に向けた日本協会の2020特別強化選手。好きな食べ物は寿司。1メートル59。

 ▽個人総合スーパーファイナル 今年新設され、男子のみ実施で国内トップ選手が出場。内村航平は右足首故障の影響もあって欠場したが、協会推薦で清風高3年の三輪哲平と同1年の北園丈琉がエントリー。来春の個人総合W杯シリーズ(全4試合)の選考会を兼ねており、優勝者は同シリーズ2試合、2、3位の選手は1試合の出場権を得る。

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