【砂村光信 視点】早大 シーズン進むにつれチームに締まり 早明戦はスクラム鍵

[ 2018年11月24日 08:47 ]

関東大学ラグビー対抗戦グループA   早大21―14慶大 ( 2018年11月23日    秩父宮 )

<早大・慶大>慶大に勝利しガッツポーズする早大フィフティーン(撮影・沢田 明徳)
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 早大はFB河瀬とWTB長田の1年生2人が先発に定着してから勢いが出てきた。河瀬は力強い走りでチャンスをつくれるし、高校ではCTBだった長田は攻守に堅実で早大にマッチしている。

 今季の早大はスピードランナーがいない分、攻撃は全員でつなぐ意識が高く、ミスが少ない。帝京大戦で崩れたディフェンスも、伝統の一戦で集中力の高さを示した。今季就任の相良監督は選手に考えさせるタイプで、頭のいい選手が多いこともあり、シーズンが進むにつれチームが締まってきた。

 早明戦はスクラムが一つの鍵になる。明大が明らかに強いが、早大は押されることを前提に対策してくるため、優劣が勝敗につながるかは分からない。反則ではタックルした選手が相手を離さない「ノットロールアウェー」をレフェリーがどう判断しているか、両校とも見極めが必要だ。明大では主将のSH福田に、強みのFWだけでなく速いバックスもバランス良く使うような冷静なゲームメークが求められる。(元U―23日本代表監督)

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